税務の専門家と言えば税理士ですが、これらの専門家をどのように探したり選んだりす
ればよいのでしょうか。

 税理士になるにはいくつかの方法があります。税理士を選ぶ際の判断材料のうちの１つ
になるかもしれません。

・税理士試験の合格者
税理士試験に合格して、税理士事務所等で所定の実務経験を積むと税理士になれます。
税理士試験は難関な試験ですので、一定の能力は担保されていると考えられます。

・公認会計士
公認会計士試験に合格して、監査法人等で所定の実務経験を積むと公認会計士になれま
す。公認会計士になると税理士となる資格が与えられます。公認会計士試験は難関な試
験ですので、一定の能力は担保されていると考えられますが、会計に関する専門家のた
め、税務に関する能力にはばらつきがあります。

・税務署の退職者
務署に一定期間以上務めると税理士となる資格が与えられます。税務署で長年働いて
いますので、一定の能力は担保されていると考えられます。

・大学院の卒業者
法律や会計に関する大学院を卒業すると税理士試験の一部が免除されます。数年前まで
は、法律系の大学院に2年・会計系の大学院に2年の合計4年間通うと税理士試験が全て
免除となり税理士になることができました。

ここで、税理士登録者のうち、税理士試験の合格者はどのぐらいかというと、全体の４
割ほどしかいません。残りの６割は別ルートでの登録（免除等）であり能力の差にばら
つきがあります（実際に税理士試験に何年も受からなかったから、大学院に行って試験
免除したということはよく聞きます）。また、税理士試験合格者の中でも、試験科目が
１１科目あるうち、５科目合格すればよいため、主要科目である法人税、所得税、相続
税、消費税のうち、１科目しかもっていない、後の科目は国税徴収法などの科目という
場合があります。

税理士試験の取得科目を聞いてみるのも、選択する際の１つの指標にはなると思います。

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税理士の年齢について

平均年齢が高いことが税理士業界の特徴です。
税理士の半数近くは６０歳代〜７０歳代であり、平均年齢は６０歳を超えていると言わ
れています。
これは、税務署に長年勤めた人が税理士になることが大きく影響していると言われてい
ます。
一般的に、ベテラン税理士は幅広い経験と実績で様々な知識を有しているものの、パソ
コン会計など最新の動向には対応できないこともあります。
一方、若手税理士は経験が少ないものの、知識の吸収力がありパソコン会計への対応力
も高い場合が多いといえます。

若手で経験がある税理士を探すのはかなり困難なのが現実です。
 

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税理士はどうやって探せばいいのでしょうか。一般的には以下のような探し方がありま
す。

・知り合いの税理士
知り合いに税理士がいる場合、直接依頼することが可能です。知り合いであれば相手の
能力や人間性等もよくわかっていますし、親身になって相談に乗ってくれるメリットが
あります。ただし、会社の経営や自分の報酬等のあらゆる税務・会計面を知られること
になりますので、逆に相談しにくい場合もあるようです。

・知り合いからの紹介
最も多い方法が知り合いからの紹介であるといえます。知り合いからの紹介であるた
め、税理士の能力・人間性・信頼性等がわかりやすく、安心できるメリットがありま
す。 ただし、税理士との相性が悪く断りたいときは、知り合いに気を使い逆に断りにく
い場合もあるようです。

・インターネット・税理士紹介会社
最近ではホームページを開設する事務所が増えていますので、インターネット上の情報
網を活用することで、多くの情報収集や事務所の比較検討ができるメリットがありま
す。また、税理士を紹介する専門家紹介サイトも増えています。お客様に税理士を無料
で紹介し、契約に至った場合は税理士から手数料をもらうビジネスモデルです。

高額の紹介料を税理士に請求するため、税理士がその紹介料分を加味して割高な料金で
お客様に提示を行うことが一般的に考えられます。

つまり、紹介会社を通す事で料金が高くなる場合も十分考えられます。

・電話帳や看板広告
電話帳や看板広告等でも探すことができますが、インターネット上の情報網が発達した
現代ではこれらの方法で探す方はずいぶん少なくなっていると思われます。近くの税理
士を探すことができるメリットがあります。
 

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サービス内容が合っているか

顧問料とサービス内容とのバランスがよいか

税理士（担当者）との相性がよいか

様々なアドバイスをしてくれるか

ＩＴに強いか

税理士の選び方に関する様々な事項を紹介いたしましたが、これらを参考にして最適な税理士を選んでください。

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